女性はホルモンの影響で自律神経が乱れやすい
自律神経失調症の頻度は圧倒的に女性の方が多いです。
「更年期障害」も自律神経失調症の一つです。
20代~50代の方が最もピークになるようです。
また季節の変わり目などに発生しやすい傾向もあるようです。
なぜ、自律神経失調症は女性に多いでしょうか?
自律神経の中枢は、脳の視床下部にあります。
ここは自律神経だけではなく、食欲を支配する中枢、体温を調整する中枢、
水分などの代謝を支配する中枢など、いろんな中枢が沢山あるところです。
ですので自律神経の中枢が異常を起こすと、周りにも大きく影響を及ぼします。
その中でも関係が深いのがホルモンの中枢です。
ホルモン中枢は、視床下部のの下に位置する下垂体を支配し、下垂体ホルモン
の分泌を調整するという非常に大切な働きを担っています。
自律神経中枢とホルモン中枢は関連しあい、影響しあっているため、
ホルモン中枢が崩れれば自律神経中枢も崩れてしまうのです。
男性は、思春期に性ホルモンの分泌が高まると、それ以降初老期までホルモンの
分泌は比較的安定します。
しかし、女性は男性に比べて、ホルモン分泌のリズムが複雑で、
生理、妊娠、分娩、授乳、閉経といつもホルモンのリズムが変化しています。
ホルモンのバランスが崩れる事も多くなってしまい、
自律神経失調症が起こりやすいのです。
自律神経が乱れる原因は、それだけではございません。
性格的な因子や気候、ストレス、体質なども影響していると考えられます。
その原因を明確に特定する事は難しいです。
自律神経が大きく乱れる要因
【産後】
女性の20代~30代は結婚、妊娠、出産、育児、仕事など生活環境が大きく
変化するときでもあります。
骨盤を広げるためのホルモン分泌もいつも以上に行われます。
またホルモンの変化だけではなく、
妊娠から出産に至るまでに相当な体力を気力を使って分娩をしています。
妊娠中の体への負担や、体力と筋力の低下が起こり、心身ともに
疲れがたまった状態になりやすいです。
その為自律神経の乱れが起きやすくなっています。
【月経前緊張症・月経前症候群・PMS】
自律神経の働きに女性ホルモンが関与しています。
卵胞ホルモンは交感神経を刺激し、黄体ホルモンは交感神経を刺激します。
そこで、整理後の卵胞期は副交感神経が優位となり、
生理前の黄体期には交感神経が優位になります。
【更年期障害】
40代末~50代は女性ホルモン分泌が大きく様変わりする時期です。
この時期には、卵巣機能が徐々に低下し、やがて排卵が起こらなくなると同時に
卵巣から分泌される女性ホルモンも低下していきます。
反対に、下垂体からは性腺刺激ホルモンの分泌は急激に上昇します。
このように急激な変化が自律神経に作用してバランスを崩してしまいます。
ただ、一概にホルモンだけの問題だけではなく、その方のストレスや体質、性格により
症状が強く出る方もいれば、何も変わらない方もいらっしゃいます。
こうしたホルモンバランスが崩れると、生理前後にさまざまな
症状を引き起こしてしまいます。
整体で心と体を整える
心身がリラックスする事で、自律神経系の乱れを整える事が出来ます。当院では自律神経に特化した独自の整体であなたの心と体を整えていきます。辛い症状でお悩みでしたら当院へご相談ください。