こんにちは。栃木県佐野市のくずぬき整体院院長の葛貫です。
先日、ぎっくり腰でご来院した20代男性のT様の症例をご紹介します。
T様は、ご連絡を頂く2日前の夕方ににレンジで温めていた食品を取ろうとした際に急に「ぐきっ」となり、それからだんだんと痛くなり、その日はそのまま痛くて動けなくなったそうです。翌日の仕事は休み様子を見ていたら少し良くなり、更に翌日は痛みはあるが何とか仕事に行かれたそうです。しかし、痛みが強いせいで早退をして当院へご連絡くださいました。
最終予約時間が空いていたため、その時間にご予約を頂き、来院していただきました。
ぎっくり腰は骨盤の仙腸関節のズレが問題?
腰痛やぎっくり腰も初めての経験で、痛すぎて骨が折れたかと思うほどだったそうです。私には経験がありませんが、本当に皆様つらそうです。
T様はご来院した時は、数日前よりは腰の痛みも良いが、体を前や後ろに倒すのは不能で、捻るのもやっとの状態です。話を長々と話をするのも辛そうでしたので、一番楽な体勢を取ってもらう事にしました。(通常はしっかりと問診から入りますが、あまりに炎症が強かったり過度な痛みがある場合は、実際に触りながら話を聞き、なるべく最短で効果のある方法を選択していきます。)
一番楽な体勢を聞くと、どれも辛いが、横向きが比較的楽だという事なので、横向きの施術からさせて頂きました。骨盤周囲に手を当てると、腰のとおしりの筋肉が異常に緊張しているのと、左の仙腸関節に動きを感じませんでした。ふくらはぎに足に手を当てていると楽な感じがするとの事で、足のバランスからゆっくりと調整を行います。
調整後仰向けになるのがいつもより楽になり、腹部の調整と、頭の調整をさせて頂き、その日の施術は終わりにしました。痛みはまだ強く残っていますが、寝ているのが出来るようになったのと、体が起き上がった時に伸びた感じがあったので、無理はせずに必要な調整をして終わりました。
2日後にご予約を取って頂き、診させていただきました。
ぎっくり腰の後に背中の痛み
2日後に来院頂くと、随分と腰の動きは出るようになっていました。前屈も初診時よりは出来るようになっています。しかし、今度は左の背中が筋肉痛のように今日から痛みが出てきたとの事でした。
深く聞いていくと実は以前から右背中の痛みは感じていて慢性的になっているそうです。
このようにぎっくり腰になる方に多い傾向が、慢性腰痛、肩こりなどの慢性的な筋肉のコリや硬さがあるという事なのです。
慢性症状からぎっくり腰は起こります!
ぎっくり腰はその時に痛めたと思われがちですが、無意識に溜まっていた体のコリや疲労が限界を超えた時に起こる痛みだと私は考えていきます。
ぎっくり腰は癖になるなどとも言われたりします。それはぎっくり腰だから、痛みが取れれば大丈夫と思っているからなのです。
例え炎症の痛みが取れたとしても、その筋肉のコリや硬さがそのままの状態では、またいつ壊れるか分かりません。それを自覚して、適切なケアをする事が大切です。
T様の場合は肩から肩甲骨が非常に固くなり凝っている感じが強くあります。本人も自覚しています。でも、なんとなく当たり前となり生活していたそうです。
T様にぎっくり腰の整体と、肩や背中の状態がある程度回復するまでのご通院をお伝えし、現在治療通院中です。
痛みが取れたから大丈夫ではなく、ぎっくり腰になった時は何か体からのメッセージだったりします。きちんと身体の声を聞いてケアをしてあげる事をお勧めいたします。