股関節・膝・足首の症状

足首の整体

全身に影響を及ぼす足首の痛み

足首の関節は体の最下部で体全体を支える重要な場所です。

何年も何十年も前に痛めた、足首の捻挫やアキレス腱の断裂が、結果的に足首が固くなり、慢性腰痛や肩こりの原因になることだってあります。

当院で整体をする時も、必ず最初は足首の状態を確認していきます。あれっなんかおかしいな?と思ってクライアント様に尋ねると、学生時代に痛めたことがあると言われる事って結構あります。

逆に、痛めた時に適切にケア出来ていたら、二次的な腰痛や肩こりを防げるかもしれません。また、競技としてスポーツをしている学生や社会人の方はパフォーマンスに大きな影響を与えます。

【足首に多い外傷疾患】

足首捻挫(足関節捻挫)、前距腓靭帯損傷(外側靭帯捻挫)、三角靭帯損傷(内側靭帯捻挫)、脛腓靭帯損傷、二分靭帯捻挫、足関節の骨折、脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)、コンパーメント症候群、アキレス腱断裂、アキレス腱周囲炎、足関節衝突性外骨腫症、三角骨障害、足関節不安定症など

●こんなことから足首の痛みが出る場合もある(慢性疾患)

坐骨神経痛、ふくらはぎのハリ、すねの筋肉のハリ、太ももの筋肉のコリ、股関節の筋肉のコリ、足の指の筋肉の硬さ、足首がかたい、足首が不安定、冷え性、むくみ、関節炎、関節リウマチ、痛風、足首の関節のズレ、骨盤のズレ、

【捻挫グセからくる体の不調】

特に足首の症状で、当院の来院が多いのが足首の捻挫グセです。捻挫を繰り返すことによって、慢性的に足首に不安定感を抱えています。また足首には自覚がなくて、腰痛が主訴で来院して、体の状態を確認して行ったら、足首の不安定感や、足首が硬くなっているといった症状が見つかる事があります。

【足関節による全身の影響】

症例① 佐野市内強豪高校サッカー部 腰椎分離症

高校1年生の時に初めて来院されました。来院理由は、腰痛です。痛みでプレーを続けられなくなってしまうそうです。顧問の先生にも、回復を優先するようにとのことで早期に回復をしたいとのことでした。
整形外科にてレントゲンとMRI検査をして、腰椎分離症の診断を受けています。整形外科と当院での併院という形で治療をしていきました。

問診をしていくと、腰痛の他に、両側の股関節痛(股関節を屈曲、内旋すると詰まるような痛み)、左足首の痛み。既往歴は中学3年生の時に左足首の外側を捻挫したことがあり、その時は1カ月近く休んで、整骨院で治療を受けていたそうです。

その後、炎症が落ち着き、動けるようになったので、通常通りサッカーをしていそうです。しかし、その後からは、何となく左の足首は痛みがあり、動きにくい感覚があるとのことでした。実際に足首の可動を見てみると、不安定感よりも、かたい印象を受けて、足首のそらす動きと、外側に向ける動きに力が上手く伝わっていませんでした。

足首が股関節や腰に影響を与えていると判断し、足首から全身のバランスを整えるようにしていきました。半年間月1回~2回通って頂きました。

プレーをしながらで、回復には時間がかかりましたが、足関節の痛みはなくなり、プレー中もしっかり踏ん張れるようになったのと、股関節の動きが楽になったとのことでした。
腰痛は試合が続くと痛みが出る事はあるが、疲労感のような症状になり、痛みでプレーが出来ないような事はなくなりました。

その後は高3までメンテナンスで通って頂き、ケガや痛みが出る事もありましたが、無事に3年間サポートすることが出来ました。

症例② 40代男性 腰痛と右臀部と右下肢の痛み

1年前から腰痛と右臀部から右下肢に痛みがあり当院へ来院しました。仕事は米を移動する仕事で、一日中力仕事の方です。夕方に痛みが出ることが多く、朝は比較的痛みがないとの事でした。カイロプラクティックに3カ月通ったが変化がなく当院へいらっしゃいました。

実際に動きを見てみると、腰自体はわりと良く動いています。仰向けで股関節の動きをみると、左より右の内外旋ともに硬さがあり、一番気になったのが、左足首の硬さでした。特に底屈(つま先を下に伸ばす動き)が明らかに固いのです。

足首に違和感を感じたので、何か以前に痛めたことはないかと聞くと、ご本人様は、心当たりはないとのことでした。

でも、足首の硬さと、もも外側、お尻、お腹の前の硬さが、強く影響していると確信があったので、そちらを中心に治療していきました。

4回の施術で、痛みの感覚は半分以下に落ちていました。その頃に、クライアント様から、「7,8年前にアキレス腱きったことがありました。」との報告を受けて、なるほどと納得しながら、その後も治療を続け、8回程の治療で、ほとんど痛みは気にならなくなったとのことでした。

これも、以前に痛めたアキレス腱断裂で足首が固くなり、それが全身へと影響を及ぼしていたのです。恐るべし足首です!

症例③ 40代女性 両足首の痛み 

1週間前から夕方に両足首が痛く怠くなる症状で来院。話を聞くと、定期的にこのような症状が数年前からあったとの事、今回は痛みが強くなったので来院したとのことでした。問診をしてみると、冷え性で足がむくみやすいという事でした。また、慢性的に腰も重だるい感じとの事で、足首の動きをみたら特別足首が悪い印象をあまり受けませんでした。

むくんでる感じが強い印象です。骨盤も歪み、何となく水っぽいような印象を受けました。おそらく、体の冷えから来るものだと思い、まず体を戻していく事と、温める事を指摘させて頂いた所、足首の痛みは改善し、体の調子も良くなってきたとのことでした。女性に多いですが、冷えやむくみでも足首の痛みが起きる事があります。

【足首とスポーツの関連】

部活をやっている学生に足首捻挫は非常に多いです。特にサッカー部、バレーボール部、バスケットボール部、柔道部、ラグビー部、野球部などのコンタクトスポーツに多いと思います。
たかが足首の捻挫と思いがちですが、足首は体を全て支えている大切な役目を担っています。
スポーツに置いて、パフォーマンスに大きな影響を及ぼします。また、足首が本来の状態に戻っていないままでいると、必ず他の部位で代償する働きがあります。その代償運動のせいで、膝関節、股関節、腰、首、などの全身に影響が出てきます。適切なケアを受けてしっかり元の状態へ戻しておくことを強くお勧めします。

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