首・肩・背中の症状
生活習慣に潜む肩こりの原因と対策
肩こりは自分自身の生活習慣を見直す事も大切です。
肩こりとは、首筋、肩、背中の筋肉の血行不良により、疲労物質が溜まってしまい、筋肉が強く緊張状態になっている状態です。でも、実際には触って硬くても、自覚がない方や、触って柔らかいけど、肩こりを強く感じるケースもあります。
ですので、一概に筋肉が固くなっているだけが肩こりではないのです。生活習慣の中にある原因をみていきましょう。当たり前の事かもしれませんが少し振り返ってみましょう。
【長時間の同じ姿勢による筋肉の疲労】
肩こりは、比較的デスクワークの方や、工場での作業で下を向いている仕事の方に多いです。長時間の同じ姿勢は筋肉が伸び縮みせずに固まりやすいです。
・対策
15分間隔で良いので、両肩をすくめて、すとんと力を抜く事を繰り返します。
それだけでも肩甲骨回りが動き楽になります。
大切なのは、同じ姿勢を区切ってあげる事です。
【スマホの使い過ぎ】
現代病ともいわれているスマホの使い過ぎです。
今は子供でもケータイを持っている時代です。
長時間の使用は肩こりだけではなく、目の方まで疲れてきます。
・対策
長く続けない事です。時間を決めて使うと良いでしょう
また使用するときもうつぶせになって寝転がりながら行うと、結構な負担になります。
イスに座り使用するように心がけましょう。
【運動不足】
肩こりで来院される患者様のほとんどの方は、運動習慣が全くと言ってよいほどありません。
使っていなければ身体は固くなり、血行不良となり疲労物質が蓄積されてしまいます。
・対策
運動と言ってもハードにやる必要はありません。
まずは寝る前のストレッチでもよいのです。
慣れてきたらウォーキングなども良いでしょう。
出来る事からまずはやっていきましょう!
【偏った食事による肩こり】
食事は身体のバランスを整えるのに重要な要素です。
仕事をしている人だと、外食の機会も増えるものです。
肉ばかり食べていたり、甘いものや、炭水化物、てんかぶつのたくさん入ったものを食べていたり偏りが強いと肩こりの原因になってきます。
・対策
あまり気にしすぎて、極端に食生活を変えるのは精神的にも
負担がかかるのであまりお勧めはしません。
でも、ちょっとした心がけで、「昨日はお肉ばかり食べてしまったから、今日は野菜中心にしよう」とか
「チョコレートの食べる量を減らそうかな」とかそんな心がけで良いと思います。
食品に関してはまた別のページで紹介していきます。
【寝具が合わない】
身体の具合は日々変化します。
以前はしっくりきていた枕が、何となく合わない気がしたり、朝起きると首が痛くなっていたりする場合は枕や布団に問題があるかもしれません。
・対策
枕の高さを変えてみるのがお勧めです。
マットレスを変えるのは大変ですし、さっき述べたように、身体の具合は日々変化していますから、
常に100%合うようなものを探すのは無理です。でも枕なら、タオルで調整したりと、わりと簡単に調節が可能です。
身体の具合に合わせて何となく良い位置に変えてあげるのも良いと思います。
【ストレス・自律神経の乱れと肩こり】
首や肩は精神的なストレスを受けやすい場所です。日ごろから神経が張っていたり、忙しくしていると、無意識に肩に力が入っています。考え事が多い方や、自律神経失調症の方にも強い肩凝りが起きやすいです。
・対策
深呼吸をお勧めします。常に力が入っていたり、神経が張っていると、「ホッ」と息をつく事を忘れてしまいます。
深呼吸をすると、副交感神経の働き(リラックス)を促進してくれる働きがあります。
自律神経の詳しい話に関しては別のページにてお伝えしていきます。