首・肩・背中の症状

首の痛み・首こりの原因と対策

慢性化する前に適切なケアを

【むち打ちと首の痛み】

むち打ちも慢性的な頚の痛みの代表例です。むち打ち症は主に、交通事故での衝撃による損傷が多く知られています。
その他にも、スノボーでの転倒や、スポーツ中の接触によっても起こります。

外部からの瞬発的な強い衝撃が加わると、頭の重みで首が強く振られます。その反動で強く戻ろうとしたときに首がむちのようにしなり、首の靭帯や筋肉、関節包などを損傷する事で起こります。
痛めてしばらくは、損傷の度合いにもよりますが、首に少し力が入るだけでもとても強く痛みます。また、首だけを痛めるというよりも、その周りの組織も一緒に損傷していたりするため、肩や背中の痛みを感じたります。引き伸ばした状況によっては、神経まで損傷受けてしまい、腕のしびれや痛みを伴う事もあります。


【首の痛みと精神的ストレス】

首は精神的なストレスと深い関係があります。精神的なストレスにより自律神経の乱れが起こる事によって首の痛みが慢性化している可能性もあります。
特に自律神経系の交感神経(興奮)が優位に働いている傾向が強いと首や肩の力が抜くことが出来ずにずっと力が入った状態が続いてしまいます。その為筋肉が固くなってしまうのです。
交感神経は、心拍数を増加させたり、血管を収縮させたりと興奮状態のときに働く神経です。
反対に副交感神経というものがあり、副交感神経はリラックスをする時に働く神経です。
それらが上手くバランス取りあって働いていますが、そのバランスが崩れるとどちらかの神経の方が強く働いてしまいます。

交感神経が優位の状態になると、肩や首の力が抜けずに常に緊張したような状態になってしまい首の痛みが慢性化する要因になってくるのです。

【首こりと眼精疲労】

デスクワークの方に多いです。
目の周りも筋肉が存在します。ずっとパソコンやスマホを見ていると目の周りの筋肉も固くなります。
目の筋肉は頭や首などの筋肉も繋がっていますので、首の筋肉が影響を受けて固くなります。
また、目には脳に繋がる神経があります。あまりに目を使いすぎると、目から脳に行く情報が多いために、頭が混乱したり、頭が疲労してきます。その事で頭痛が起きたりします。
パソコン、スマホや本読みや細かい作業をする時は、こまめな休息と、途中のストレッチが有効です。

【寝違えはたまたまではありません】

一度は経験があるかたも多いのではないでしょうか?
寝違いは朝起きたら頚が回らなくなっていたり、朝違和感があり、生活をしていく中でどんどん痛みが増してきたりします。
痛みは炎症の度合いにより異なりますが、ほとんどの場合は、前後左右のどこかの頚の動きに痛みで動かせないほどの制限が出ます。寝ている状態から体を起こそうとしても、首に力が入ってしまい痛みます。
寝違いは、急に起こるものではありません。首や肩の筋肉が固くなっていたり、動きが悪くなっていることで起こります。

慢性化してしまうと、月に1度2度寝違えてしまう方もいます。これは、痛みが治まっただけで、首や肩の状態が変わっていいないために寝違えを繰り返しているのです。
寝違い症状も痛めた時にきちんと適切な頚のケアをして元の状態に戻しておくおことが慢性化しないためのポイントです。


首の痛みを良くするためにまずは自分でできる事をしていきましょう

【首を温めるようにする】

シンプルだけどとても効果があります。
ホッとタオルで温めてあげたり、お風呂に入った時に首にシャワーをあてて気持ち良さを感じているだけでも、筋肉の血流が良くなり、自律神経の興奮も和らぎ効果的です。

【同じ姿勢を続けない】

同じ姿勢を続ける事は筋肉にとってストレスがかかります。
長時間の運転や、パソコン、デスクワーク、スマホなどもずっとやり続けていることが筋肉を固くさせてしまいます。
10分おきに深呼吸をしてあげたり、首をゆっくり前後に動かすだけでもよいです。
余裕があれば首だけではなく、上に伸びてあげたり脚の指先をぐーぱーしたり太ももをその場でもも上げをしてあげるだけでも良いです。案外やってみると気持ち良いですよ。一旦区切る習慣をつけるようにしましょう。

【軽い運動をしてリフレッシュをする】

適度な運動は体をバランスを維持する上で非常に重要です。
何をすればよいか?ですが、時間に余裕がある方ならウォーキングはとてもお勧めです。
特に日の出ている時間に外を歩くのはいろんな面で体の回復を助けます。

運動を頑張ってやるという認識よりは、出来る日にリフレッシュをするつもりで良いです。
腕を大きく振りながら歩幅をいつもより大きくとって歩きます。
あとは朝の時間帯でしたら、空気を沢山吸い込みながら、太陽の気持ち良さを感じてみてください。
気持ちもリフレッシュします。
なかなか外歩きが難しければ、お風呂上りにストレッチなどもお勧めです。

【ゆっくりと落ち着ける時間を取る】

いつも忙しくしている方は、ゆっくり静かに休まる時間は意外と少ないと思います。
休まる時間を作ってあげる事でリラックスする副交感神経の働きが高まります。
その日のうちに体と心のストレスを取ってあげる事は慢性症状などにはとても有効です。
普段から過剰に緊張する事も少なくなってきます。


やり方は、何でも良いですが例を挙げると、
まず仰向けに寝ます。
腰や首が痛い方は、枕を入れたり、楽な体勢を取ってあげてください。
それでもつらい場合は、横向きや、座ってでも結構です。

部屋を暗くし目をつぶります。鼻から大きく息を吸って、口から長く細く吐いてあげます。
腹式呼吸を意識します。腹式呼吸は副交感神経を働かせるのにとても有効です。

リラックスできるBGMや、好きなアロマを焚いても良いと思います。

ゆっくり自分の出来る時間で良いです。1分でもいいし、10分でも30分でも
自分が気持ち良く続けられば続けてみてください。

色々考え事が出てくる方もいると思います。その時は呼吸に意識を向けて続けてみましょう。

少し余裕が出てきたら、頭の重みや、腕の重み、背中、腰、脚の重みを感じてあげます。
そんな事を感じてると、力が抜けて楽になっていきます。

試しに行ってみて下さい。

まずは自分できる事を実践していきましょう。
実はこのような内容は来院したクライアント様に指導している内容です。
この他にもより実践的なセルフ整体なども教えていきます。

自分が出来る事を実践してもらいながら、整体をしていく事で体は回復していきます。

まずは自分自身の生活習慣や、環境面、精神的な状態などを見つめなおしてみましょう。
改善できるところが必ず見つかるはずです。

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