嬉しい声を頂いたのでご紹介します。交通事故の治療で通ってい頂いている、36歳の女性です。この方は妹さんの紹介でいらっしゃいました。交通事故にあい、病院でレントゲンを撮ったが異常ないと言われたが、本人は頚や腰に痛みを感じて、来院しました。また、以前から、原因不明の全身のあらゆる関節に炎症が起きてしまうという悩みも持っていましたので、その事も考慮したうえで治療を行っています。通院して4カ月になりますが、事故の症状は良くなっています。それよりも、ご本人がいつも驚かれているのでは、体に起きる全身の炎症が良くなっているという事です。

原因不明の全身の関節炎

関節炎は2～3年前から起こり始めたそうです。初めは膝の炎症から、足首が痛くなったり、指がはれたり、全身に炎症が起こるようです。具体的には話を聞いている感じだと、多い時は毎日、少なくても一週間に一度はどこかに痛みがあるようです。本人も痛みに苦しみ、関節リウマチかもしれないと思い病院で検査も行ったそうです。しかし、リウマチではなく、病院では自己免疫の疾患ではないかともいわれたそうですが、原因は良く分からないままだそうです。首と腰もいつも硬い感覚で、少し無理をするとすぐ痛くなってしまうとのことでした。生理前の不調も強いとのことです。痛みが出るといつも痛み止めを飲んでいるそうです。

自分と向き合う

本人は交通事故の症状でいらしたので、本人も、全身の関節炎の事は良くならなくてもしょうがないと思っていたようでした。話をしていくと、「全身の関節炎はずっと付き合っていくんでしょうね。きっと・・・」とクライアント様。

私は体の治癒力の話をして、「お互いに出来る事をしてみましょう。きっと良くなると思いますよ」と話をさせて頂きました。

このように、長く患っている症状は、必ず自分自身の生活習慣や考え方にも要因が潜んでいますから、自分自身にも変える必要がある事を認識してもらい施術をさせて頂きました。

丁寧で優しい刺激

このクラアント様は、首も腰も非常に動きが固い印象でした。また、右足首、右膝、右股関節は棒のようにすべてが固定されているような印象を受けました。また、全身に痛い思いをしているので、少し触れただけでも、体に力が入る印象を持ちました。交感神経が興奮しやすい感じです。

この場合は、体をどうにかしようと無理に動かしたのでは、もっと力が入り上手くいきません。

ほとんど触れるだけの調整を行っていきます。触れただけで気持ち良さを感じてくれて、足首と、頭に触れるだけで腰と首の動きが大きく回復しました。丁寧に優しく触れる施術を中心に行っていきました。

最初の１ッカ月は週2回で通ってもらいました。

また、首と腰の症状はいつも感じていますが、おしゃっていた全身の炎症は来るたびに場所が変わり、右膝、右足首、左膝、右股関節、左右足底、など毎回いろんな個所に痛みがあります。

施術カ所は私自身が手に感じる感覚と、クライアント様の感覚を共有しながら行っていきます。痛い箇所周辺も触れると気持ち良さがある場所もあったりします。

また、日々の生活の中での、セルフケアと気を付ける事をアドバイスさせていただきました。

そんな治療を1カ月続けました。

3年来の痛みが軽減

通院中も毎回回復している様子が、本人も私も感じていました。1カ月後は主訴の首と腰も随分和らいできたとの事。そして、何より関節の炎症の頻度が明らかに減少しているのです。これにはご本人もびっくりしていました。

その後も、頻度を落としながら現在4カ月通院を続けてくれています。今は、首、腰の痛みはなくなり、関節の炎症を感じる頻度は減り、痛みが出ても1日経てば回復する状態となり、生活をしていても痛みに振り回されることがなくなったそうです。そして、今は痛み止めを飲まなくなったそうです。やはり、薬を飲み続ける事に抵抗を持っていたそうで、飲まなくても生活できる事を嬉しそうに話してくださいました。

痛みの怖さは回復を妨げる

この方に、通院中ずっと伝え続けたことがあります。それは痛みに対しての認識です。炎症が起きるたびに「まただ・・・がっくし」のような感覚をいつも持っていました。

ですので痛みと戦うと回復しずらくなりますから、その事をお伝えしました。痛みはメッセージです。普段頑張りすぎていたり、生活習慣に乱れが起こっていたり、それは人それぞれです。もっと深い考え方もあるようですが、この方はそれを気づくために当院へいらっしゃって、私がそのお手伝いをさせて頂いたのだと思います。いらっしゃったときはとても不安そうな表情でしたが、今はいつも笑顔で通院してくださいます。

きちんと体の本質に目を向けて、自分自身と向き合っていくと、回復力が高まり、病院でもお手上げの症状も回復していきます。これからも、メンテナンスしていくともっともっと体は回復していくと思います！